安全・安心の確保は当社の責務であり、安全運転のための社内研修を行っています。
高齢者様送迎時における場合の指導
介護送迎運転者は、発進時や右折・左折時における利用者様へのお声かけなど心配りが必要です。
発進・加速時や右左折時などに高齢者様は転んでしまうことが多いため、
加速度を感じさせない、要所要所での声掛け・安全確認をする運転を心掛けます。
発進前には車いす乗員様のシートベルト固定チェックを行い、乗車前に車の周囲への目配りがきちんと完了しているか確認します。
ワゴン車の場合は小回りが難しく死角が大きいのため、乗車前や狭路走行は注意が必要です。上手に早く運転するのではなく、狭いところでは何回切り替えしてでも、徐行してゆっくり安全に走行することを最優先とします。
また、タイヤがドライバー席のすぐ下にあるので、セダンより少し遅れ気味にハンドルを切った方が良い など、車両ごとに応じた運転操作についても指導します。
急ブレーキ体験による減速度ショックを実体験
時速40キロからの急ブレーキ体験
ハンドルを持たず、足をブレーキで踏ん張らない後部座席で予期せぬタイミングで訪れる急ブレーキがシートベルトをしていてもどれだけ強く衝撃を感じるか、送迎利用者の立場で体感する。
時速30キロからの安全なブレーキ体験
乗客様への優しさを体感できるブレーキングを実習する。
時速5キロという低速からの急ブレーキ・加速
低速ではブレーキおよび加速が瞬時に効くので、減速・加速が強く感じられ意外にショックが大きいことを体感する。
介護送迎車の過去の事故パターンを学ぶ
過去に介護施設ドライバーが起こした事故事例を紹介し、どのような要因で起こっているのか・どのようにすれば回避できたのかディスカッション形式で学びます。
事故例 急ブレーキを踏んだことにより乗客の高齢者が内臓損傷等し死亡した事故
身体機能が衰えている高齢者様は衝撃に対して非常に低くなっています。
車椅子利用者様は3点式シートベルトとの整合性が取れないといったことから急ブレーキにより傷害を負うケースもありました。
これらのような事例を踏まえ、介護送迎では急ブレーキを踏まない運転が重要です。